理事長挨拶

2012年4月1日

日本子育て学会
理事長 青柳 肇




 この度、日本子育て学会第2期の理事長に就任することになりました。理事会のメンバーも決まり、今期の運営を始動いたします。

 現在、日本の子育ての問題は、大きな曲がり角に来ています。少子化から派生してきた様々な問題への対策として、政府も自治体も様々な施策を打ち出そうとしています。国民は、それらが妥当なものであるか否か判断を迫られていると言っていいかもしれません。そんな折、本学会は2009年4月に設立されました。学会設立当初の正会員数は、約80名でした。設立後3年を経過し、2012年4月現在、その数はほぼ3倍の220名を超えました。このような急成長は、子育てへの会員の皆様の関心の表れだと考えます。学会が一人前に成長するには3年間という時間はあまりに短かったと思います。多くの学会の創設期を見てみますと、学会が十分機能していくには最低10年はかかっています。その意味でも本学会は、さまざまな面で十分ではなくいまだ試行錯誤の段階にあります。運営の仕方を作り上げていくことやそれに関わる諸規定の作成も含めてこれからやらなければならないことが山積しております。改めて、本学会設立の基本理念である"保護者""支援者""研究者"三位一体の研究の真の実現を目指して、なお一層の努力をしなければなりません。今期、本学会が目指すところは、特に学会内部の問題と外部のそれを分けて考えると以下のようになります。

 Ⅰ."プロジェクト研究"の充実および"地域分科会"の量的・質的充実をはかり、保護者、支援者、研究者、各会員の学会へ関与を促進すること。

 Ⅱ.学会外の諸組織との連携、たとえば子育て支援に関連する諸学会、研究所、NPO法人、研究会などとの関係を共存共栄の形で作り上げていくこと。

 Ⅲ.現在の会員は関東に偏っているが、日本全国に会員を拡充のための努力をすること。

 Ⅳ.子育てに関する資格創設の可能性について探ること。

 このように考えるのは、特に保護者、支援者(教諭・保育士、アドバイザーら)の学会への関わりが今以上に強くなる環境を作りあげたいからで、研究者にとってもそのことにより子育て実践に役立つ研究を生み出せると考えるからです。

 以上のことを念頭におきながら学会運営を行っていきたいと思っていますが、会員の皆様の協力や支えがなければ、これらのことは到底なしえないことです。どうか、今後とも会員の皆様のご支援をお願いしたいと思います。

 また、はじめて本学会のHPをご覧の方には本学会の設立趣旨や活動内容をお読みいただきたく存じます。本学会は、市民参加型の学会を目指しています。子育てに関心をお持ちの方なら、どなたでも会員になることができます。本学会にご賛同、ご参加いただければ本学会は喜んでお迎えいたします。皆様と一緒に、子育てについて考えたいと願っております。

以上